教育

中学受験 社会の勉強苦手を解決 小学生の特別体験

中学受験で算数や国語にはみんな力を入れますが、おざなりになるのが社会や理科。
そんな苦手な社会の勉強を「京都への学習旅行」をすることによって、興味を持って学習できるようになり覚えられるようになりましたので、社会の苦手意識解決方法をご紹介します。

小学3年生の冬季講習、中学受験の勉強が始まって中学受験用の地理、県の勉強が始まったのですが…。あれあれ?うちの娘ちっとも県名も名産も…何も覚えられません。
とにかく覚えるのが苦手みたいで、カルタをやってみたりしてゲームにしてみたり、日本地図パズルも買ってみましたが、とにかく興味が続かない…。

社会の勉強が大の苦手なようでした。

しかも「社会なんて嫌い」と言い出してしまいました……。

なんで嫌いなのかじっくり聞いてみると、「ぜんぜん分からないから」とのこと。

なるほど……イメージが沸かないんだなぁ…と把握し、考えました。
中学受験において、地理は覚えるだけの勉強です。覚えるための興味さえもてれば、一気に学習は進み解決します。
きっかけが大事なのです。
ネットでもいろいろ見せて見たり、テレビ番組も見せてみましたが…反応はイマイチ。

こうなったら、まだ受験勉強が忙しくない小学生のうちに実際見せにつれてってみよう!と思い学習旅行を計画。
いつもGWや冬休みなどそういった時に行く旅行を、少しその土地にフィーチャーするだけ。そうすることで、娘の中でその土地のことが体験になり、実感することができるのではないかと思いました。

中学受験に必要な歴史・地理・公民を体験してみよう

選んだ場所は京都。
京都は政令都市で、古都京都と言われるとおり日本史にも深く関わっています。ですので、土地の情報を覚えるだけでなく歴史に触れることもできます。それに京都は主要な観光地なので、電車とホテルがセットになっているツアーも沢山あります。
料金は、都内出発で通常のビジネスホテルなら往復の電車代も含めて子ども一人、大人一人で4万円~5万円前後。

もちろん、小学生の学習用と考えると高めですが、実際に見ることで大仏の大きさを知ったり、建物の古さを知ったりと教科書だけでは分からないことを沢山体験できます
実際、この学習旅行を体験したことで娘は他の県についてもイメージすること出来るようになり「社会の苦手意識」を楽しく解決することができました。

例えば

岩手県 世界遺産の平泉

というものを覚えようとした時に、前までは
「世界遺産ってなに?どんなもの?わからない…」
「平泉ってなに?どういう形なの?物なの?なんなの?」
=なんにも分からない。文字の羅列だから覚えられない…。

となっていたのが、京都で世界遺産の建物や場所に行ったことで平泉の写真を見せるだけで「だいたいこんなイメージかな?」と想像することが出来るようになりました

京都巡回コース

9時15分
タクシー観光 3時間コース 12000円で金閣寺→龍安寺→銀閣寺→清水寺到着

12時半
清水寺のへ歩いて向かう二年坂で食事→清水寺→京都駅

14時半
京都駅(奈良線)→宇治駅
平等院

18時
祇園四条で食事 京野菜の店

19時30分
京都駅(奈良線)→伏見稲荷駅
伏見稲荷大社

21時30分
稲荷駅(奈良線)→京都駅

ホテルへ

8時
京都駅(近鉄)→近鉄東寺駅

9時20分
東寺(タクシー)→荷物をホテルでピックアップ後、京都駅

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苦手と社会を切り離す 京都の名所観光スタート


8時45分に京都着で、9時15分にタクシーの運転手さんと待ち合わせをしました。

ホテルにチェックインだけ済ませ、荷物を預けたら外にはタクシーの運転手さんがエントランスに迎えに来ています。

通常の観光バスとかですと、金閣寺、銀閣寺、清水寺を回って4時間ほどのコースになってしまうのですが、タクシー観光を使えば3時間で4箇所回れます。

またタクシー観光を頼むと、タクシーの運転手さんがガイドもしてくれるので、とても便利でした。写真スポットまで教えてくれるので、本当にいい写真が沢山撮れました!(このページ掲載の写真はどれも実際写したものです!!)

タクシーで移動中は政令都市であることや、京都の町の作り方も話します。
歴史ある建物が多い都市なので、ファミレスやコンビニなども概観が地味な色になっています。また建物に高さ制限があること、きちんと整備されて街ができているので道路が碁盤の目のようになっていることなど…。

タクシーの車窓から見た娘は「あ!セブンイレブンが茶色!!」など地味な色のコンビニを見つけて大喜び。
京都で吸収できるものを徹底的に集めます。

歴史、地理にかかせない金閣寺

金閣寺 拝観料

正式名称 鹿苑寺
大人400円 子ども300円
拝観時間 午前9時~午後5時  ※2019年現在(以下同)


足利義満によって建てられた別荘で、庭園の中にある金色の舎利殿が有名です。
ここで大事なのは、銀閣寺と対で見ること
建物としてだけではなく、中学受験でも必要な歴史の勉強にもなります。現地ではおおよその説明はしますが、後ほど勉強した時に「あ、ここに行ったことあるな!」と思えばいいので、とりあえずキンキラキンな建物に驚けばOK!
世界遺産としてのスケールを感じるのも大事です。
また、県の勉強の際に出てくる大文字焼きで焼く「護摩木」。これも金閣寺の一角にあり、実際書く事もできるので書いてみてください。
そして、ここで抑えるのは大文字焼き。金閣寺側と銀閣寺側に大文字を焼きをする山があり、このことからも京都にとって、金閣寺銀閣寺がいかに重要な寺であるかがわかります。


護摩木を書くことで、大文字焼きがちょっと身近になりますw
駐車場からは滋賀県にある延暦寺がある比叡山が見えましたので、比叡山もチェック!
京都で見た…という記憶で滋賀県が京都のお隣であることを認識できます。

静寂と不思議を体験 龍安寺

龍安寺
龍安寺 拝観料

(石庭) 大人500円 子ども300円
拝観時間 3月1日~11月30日 午前8時~午後5時
12月1日~2月末日  午前8時半~午後4時半


石庭で有名な龍安寺。小学生にわびさび…というのを感じさせるだけでも経験になるので、行って見ました。
実際には15個の石をいっぺんに見られる場所探しに夢中で、小学生にとってもとても楽しい寺だったようです。
遠近法を使った道や庭についても見せることで、美術の勉強にもなるのもポイントです!

足利家の歴史を体験する 銀閣寺

銀閣寺 拝観料

正式名称 東山慈照寺   大人500円 子ども300円
拝観時間 3月1日~11月30日 午前8時半~午後5時
12月1日~2月末日  午前9時~午後4時半


こちらは足利義政が作ったもの。金閣寺が建ったのからおよそ100年後に建てられました。
銀閣寺の入り口にある通りは、遠近法になっています。

うちの子が見た感想は「金閣寺と違って地味…でもこっちのほうがおちつく」。
この感想が得られればOK。

ここでも大文字焼きの護摩木があることを確認。

ことわざを体験する 清水寺

清水寺 拝観料

大人400円 子ども200円
随求堂 一人100円
拝観時間 午前6時~午後6時


清水寺はいわずと知れた清水の舞台があるお寺です。
朝から拝観できるので、早朝もオススメ!


タクシーの運転手さんとはここでお別れをし、まずは一念坂、二年坂でお土産やさんめぐりをします。
京都といえば伝統工芸品。軒先に売っているものはまがい物もありますが、京都らしいものがお店にひしめいています。ですので、イメージとして把握できればOKなのでお店を覗きます。
またこの坂の途中で昼食を取ることにしました。昼食は2年坂の途中で京懐石のお店へ。
ここでも、京都らしさを感じられるメニューにします。
昼食後はいよいよ清水寺へ。
まずは「胎内めぐり」と言われる、随求堂へ。ここで小学生のうちの子は人生初の「真っ暗闇」を体験しました!(笑)『「一寸先は闇」の闇はこんな感じよ』と言ったら妙に納得していたのがおかしかったです。

そして、いよいよ「清水の舞台」へ。


この日はあいにく…50年に1度の補修工事に当たってしまいましたが…とりあえず一部だけ公開されているので、見に行きました。

「清水の舞台から飛び降りる…というのはこの高さのことなんだよ」と見せられればOK!
「思ったより高い…でも本当に飛び降りたの?」

と聞かれたので、本当に飛び降りたわけではなくて「ここから飛び降りるくらいの気持ち」という比喩であることを説明しました。
それを聞いて「すごい思い切るね」といい感想がでました。ことわざの勉強も完了です。

ここから京都駅にもどります。
清水寺を出ると、ちょうどタクシーがいたので乗車し京都駅へ。

京都の観光で驚いたのは、どの観光場所にもかならずタクシーがいることです。
9時15分から観光をはじめ、この時点で15時でした。

仏像を身近で感じ特別な体験を 平等院

平等院 拝観料

大人 600円 子ども300円
鳳凰堂内部拝観 一人300円
庭園 午前8時半~午後5時半(受付終了 午後5時15分)
鳳凰堂内部拝観 午前9時半~午後4時10分
平等院ミューアジアム鳳翔館 午前9時~午後5時(受付終了午後4時45分)


奈良線で、京都から宇治へ移動します。電車は18分ほど。15時20分には宇治に到着しました。
そこから平等院までは徒歩で10分ほど。

街中を歩くと、宇治抹茶、宇治抹茶、宇治抹茶!!
お茶やチョコレートケーキはもちろん、抹茶ラーメンに抹茶餃子などなど…とにかく抹茶で溢れていました。これを見て、娘の中で「宇治=お茶」のインプットも完了
街を歩くだけで、知識がどんどん流れ込んでくる…感じです。

ようやく到着したのが15時30分ごろ。
ぎりぎり最後の鳳凰堂内部拝観の16時10分の申し込みに間に合いました。
申し込みして、とりあえず平等院ミュージアムに向かいます。
館内では鳳凰堂に飾られている雲中供養菩薩像が身近で見られるよう展示がしてありました。

この菩薩像は全部で52躯あり、半分の本物を鳳凰堂の天井に、残り半分がミュージアムに展示してあります。(鳳凰堂の天井にも52躯飾ってあって、半分はレプリカを飾っているそうです)
間近で見る雲中供養菩薩像はものすごく尊い顔をしていて、思わずひとりひとりの仏さまの顔に見入ってしまいます。
また、鳳凰堂の代名詞でもある鳳凰像のレプリカを展示してあり、近くに寄ってみることができます。
その後も、10円玉と本物の平等院を比べてみたり…楽しそうに見ていました。

鳳凰堂内部拝観の時間になり、鳳凰堂の中でガイドさんの話を聞き、九品来迎図の説明を知りました。現世の生き方で、死ぬ時のお迎えのランクが決まるそうです。ランクには上生上品から下生下品まで9段階あるのだとか。
なんかちょっと世知辛いですね……。

平等院を後にし、京都方面へ。ちょっと早い夕飯をとります。

夜は京野をメインにしたお店で夕飯を食べました。ここでも勉強の機会は逃しません!!!美味しく食べて、京野菜も楽しく体験!

勉強の神様や沢山の神様がおわす 伏見稲荷大社

伏見稲荷神社 拝観料

拝観料 無料
基本24時間 拝観可能 (授与所は午前8時半~午後4時半)

京野菜を堪能したら、今度は夜の伏見稲荷大社へ。午後7時30分ごろから千本鳥居とお山めぐりを始めました。
伏見稲荷大社…千本鳥居で有名な紅い神社。私は…甘く見ていたのです。この伏見稲荷を…。
ただ鳥居があるだけなのかなぁ~と。
東京の根津神社くらいの感じかな~と。

京都のスケールを舐めていました

お山めぐりは健脚な人で階段を登ること2時間弱。はい、無理です。
それでも1時間はこの階段のぼりをしました。もう息は上がるわ、苦しいわで…途中(私が)音を上げて終了……。


でも山の中腹で夜景だけは見ましたよ!!!

そしてホテルに21時半ごろに帰り、23時ごろ就寝しました。
8時45分、京都に到着し…21時半まで約12時間で6箇所…。
これぞ弾丸ツアーという感じですが、学習できるものは根こそぎさらってやる!くらいの勢いでガンガン回った1日でした。

(宿泊が難しい場合は、ここで21時37分の最終電車に乗って帰ることも可能です)

歴史の壮大さを体験 東寺 五重塔

東寺 拝観料

拝観料 大人500円 子ども300円
拝観時間 3月20日~9月19日 午前8時半~午後5時半(受付は午後5時まで)
9月20日~3月19日 午前8時半~午後4時半(受付は午後4時まで)


次の日は10時の電車には乗って帰る予定だったので、とりあえず早朝に拝観できるところだけ1箇所行きました。
京都のお寺はどこも広く見所も沢山なので、ざっと見るだけでも1時間は優にかかってしまいます。ここであれば京都駅からも近く、出口にはいつもタクシーが待機しているので時間を最大限利用して拝観することが出来ます。

東寺は恒武天皇が建立したお寺。塔の高さは57メートルで、日本一の高さです。
新幹線に乗っていても見えるので、見たことある人も多いのではないでしょうか。
最初は「まぁ近いし、見とくか」くらいの感覚だったのですが、行って驚きました。
巨大。門も建物も五重塔も……全てが巨大。


このスケール感を味わえたことは、この旅一番だったかもしれません
午前8時半に東寺に着いたので、人もまばら…そのおかげでゆっくり拝観することが出来ました。
「五重塔って登れるのかしら?」なーんて思っていた愚かな私。
本当に実物を知らないってのはこういうことなんですよね。


金堂には薬師如来と日光菩薩、月光(がっこう)菩薩。それぞれの台座の下には十二神将像があり、これらも圧巻です。
講堂には立体曼荼羅と呼ばれる無数の仏像が……。帝釈天様がハンサムすぎて悶絶ものです。うちの子は今回の旅で、この仏像と五重塔の大きさが心に残ったようでした。
金堂や、講堂の中で自分と仏像だけの空間を持つことができたのは、本当に贅沢な時間でした。早朝拝観…是非おすすめしたいです

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おわりに


今回は実質25時間で7つの名所を回りました。
どれも京都を知る上でかかせない場所で、娘の大きな知識の種になったようでした。
この旅行によって、社会の苦手意識が減り、中学受験の勉強という枠を越えて「もっといろいろ知りたい」という意識もめばえました。

この旅で「社会なんて嫌い」と言っていた娘の意識を、楽しく解決できたと思います。

天橋立に行けなかったのが残念だったのですが、それはそれで覚えられたようです。(「京都で行けなかった天橋立」と覚えたようでした!)

今回は京都でしたが、京都を知ることでいろいろな地方の場所を想像することが出来るようになり、本当に実りのある旅だったように思います。
是非社会の地理が苦手なお子さんがいたら、少し机の上の勉強を離れて、小学生の春休みや夏休みなど学習旅行へ出かけてみてはいかがでしょう!

きっと勉強だけでは得ることのできない、様々な発見が見つけられ社会への苦手意識は解決します!

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