教育

頌栄女子学院中学校・高等学校 文化祭ではない研究発表会「Co-Learners’sDay」に行ってみた

頌栄女子学院中学校・高等学校文化祭ではない研究発表会「Co-Learners’sDay」に行ってみた

国公立早慶上智への進学率が桜蔭女子学院とならぶ頌栄女子学院

頌栄女子学院文化祭はありません
研究発表会である「Co-Learners’sDay」。生徒と先生が共に学んだことを発表する日で、いわゆる文化祭とは目的が違います。

Co-Learners’sDayとは

その文字のとおり、「勉学の日」です。
学ぶことで楽しさを知るで、特別な日…ではなく頌栄女子学院の学院生活そのものを見学できる日といえるのかもしれません。

そんな「Co-Learners’sDay」に今回は行ってみました。
合同学校説明会で話を聞いたときは、ボランティアを沢山する機会のある学校。

どちらかと言えば地味目で、うちの元気娘にはちょっと合わないかもなぁ…と思いましたが、この「Co-Learners’sDay」に行って考えがぐるりと変わりました。

それでは、どうぞ。

頌栄女子学院のクラスの研究発表

頌栄女子学院のクラスの研究発表
さまざまな学校で、クラスによる研究発表がありますが、頌栄の研究は20校文化祭を見た中で、ピカイチでした。

さすが、「Co-Learners’sDay」と謳っているだけあり、中1~高2まで素晴らしい研究の数々

最初は、どの展示も模造紙にひたすら文字が書いてあるだけで、特段変わったことはないなぁ…というイメージだったのですが、読んでみたところ「あれあれ!?」と…。

とにかく、題材の切り口が面白い!

よく調べられた研究テーマ

「世界の王室」などは様々な王室についての研究はもちろんですが、日本についても詳しく研究してあります。

天皇陛下の食卓にお出しするものは、納豆は洗ってねばりを取って出す、貝類は一切献立に出さないなど…と。

そんな意外な一面を掘り下げて研究してあり、非常に面白く、夢中で読んでしまいました。

ただ王室を調べて発表する…ではなく、読み手に興味を持ってもらえるような内容になっている…。
これは一朝一夕では書けない、調べることの素晴らしさ、学ぶことの面白さが発表されているレポートでした。

文化祭での研究発表は、どの学校もしていたのですが、大半は学校側から与えられた課題を、Wikipediaで調べたかのような、データの羅列がほとんど。

中には悪びれることもなく、参照項目にWikipediaと書いている学校さえありました。

Wikiの情報って・・・

マスコミでまがいなりにも身を置いている立場からすると、Wikiの情報は間違っていることがあります。

私も若いころ、何度か取材相手のリサーチにWikipediaを使ってしまい、「あぁ、あれ嘘なんですよ…」と取材相手の方に言われ自分の調べ不足を痛感したことがありました。

ですので、こうした研究発表用のデータとしては使わないほうがいいでしょう。

でも頌栄女子学院の研究発表には、Wikiでは載っていないような深堀されたデータが沢山あり、非常に感心しました。

中には、「箱娘」と称して、安部公房の作品「箱男」から「見られずに見る」ことについて考え、自分たちの研究を映像にもまとめ、その後マスクや仮面舞踏会、SNSといったことにまで「見られずに見る」という視点から考察を繰り広げていました。

本当に研究自体が、圧巻といった感じなのです。

また、「令和」という観点から、菅官房長官を調べている中学3年生のクラスもあったのですが、ここでは掲載する菅官房長官の写真の許可をきちんと取ってあることに驚きました。

研究を発表するための大事な確認ごとなども、こうしたレポートを通して学んでいることが、本当に素晴らしかったです。

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女子校でも盛んなチアリーディング部や運動部

女子校なのに盛んなチアリーディング部や運動部
頌栄女子学院は、何も文系だけが力を発揮する学校ではありません。

チアリーディング部、ダンス部、日本舞踊部、剣道部、水泳部、ソフトボール部などなど運動系の部活も大変盛んです。

チアリーディング部

中でもチアリーディング部は女子高にも関わらず、あること自体非常に珍しいです。

大体は、共学校で尚且つ運動部の野球部などの応援合戦が必要な学校にあることが多く、女子校ではあまり見かけません。

生徒さんに聞いた話ですと・・・

生徒さん
生徒さん
チアリーディング部やダンス部などは、入部の時にオーディンションがあります!

といってもこれは、技術を問うオーディションではなく、きつい練習に耐えることができるか、人間性はどんなか…などのオーディションなのだとか。

部活動が体験できるその他、

頌栄女子学院といえば「ハンドベル・クワイア」が有名です。
ハンドベルの美しい音色に、娘もうっとりと聞きほれていました。

プロテスタントの学校ならではの、教会音楽は心が澄んでいくようです。

このハンドベルですが、初日の30分間だけ、体験することができます。

ハンドベルのように、「Co-Learners’sDay」では、日によって様々な部活の体験ができる時間帯があります。
※1日目だけの体験、2日目だけの体験、両日体験できるものなどさまざまです。

他にも体験できるものとしては、弓道部、コンピューター部や理科研究部、アニメーション制作部などがあります。水泳部では体力測定もできました(笑)

ステージ系や、体験系などはどれもかなり長い列ができます。並ぶのにはそれ相応の覚悟が必要です…。

弓道部などは4階からとぐろを巻くように1階まで並んでいて、1時間以上待つようでした

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研究発表を通してゲストへの気持ちを感じる展示

研究発表を通してゲストへの気持ちを感じる展示
頌栄女子学院の校内は、想像以上に広いです。

白金台のどこにこんなに敷地があったのかと思わせるほど、校舎が沢山あり、最初は迷ってしまいました。

古い校舎もありますが、そこには歴史が息づいていて、アーチのかかった窓枠などは今の生活ではなかなか触れることのできないデザインです。

そうした歴史を感じる建物の中で送れる学生生活は、きっと豊かなものに違いないと思いました。

受験生へのエール

また今回の研究発表の中で、受験生の親として感動したのは中学1年生の発表「Do you 脳?~初めて頌栄に来た日に見る展示~」でした。

ここでは、脳が記憶する仕組みについての研究などがされていたのですが、

  • 記憶術のポイント
  • 記憶法についての実験
  • 記憶力を上げるために

などの方法が分かりやすく発表してありました。

これら全ては受験を乗り越えて頌栄女子学院に入ったばかりの生徒だからこそ、受験生におくることができるエールなのだな…と思いました。

「受験勉強がんばってね、頌栄の生活は本当に楽しいよ」と、研究発表を通して行うエールをおくる。まさにこの頌栄女子学院の学校の真髄なのでしょう。

合同学校説明会では、正直「地味な学校だな」くらいにしかない印象でしたが、実際に「Co-Learners’sDay」に来てみて、頌栄生の一つのことをじっくりと掘り下げ、考え抜く学生としての素晴らしさを肌で感じました。

模造紙に書いてある字の全てが読みやすい字だったことも、頌栄女子学院の学びを立証しているのかもしれません。

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