思考力や集中力をあげたい……中学受験を考える親御さんなら誰もが考えることですよね。
うちも常々子どもの集中力や思考力をあげるためにどうしたらいいものか考えてきました。
問題を解いていても、すぐに
思考力ってなんだろう……といつも一人反省会の私。
小学生に思考することを教えるのって、本当に難しいですよね。
今回は遊びの中で、思考力・集中力をアップし学ぶことができるボルダリングを紹介したいと思います。
本当にこれはやってみたら、想像以上に収穫の多いスポーツでした!
中学受験に詰まったら、勉強がなかなか伸びなくなったら是非息抜きに!
(受験前にケガはしないように注意しましょう!)
Contents
ボルダリングってどんなスポーツ?小学生・初心者でも大丈夫?
ある日、パパのふとした思い付きでボルダリングへ行きました。
中学受験に役に立つ!なんてことは1ミリも考えていません。
くらいの軽い気持ちで家族そろってトコトコと。
しかもボルダリング初心者なわれら3人組。
洋服も「動きやすければいいのかな?」くらいの感じで、着替えも持たず…。
近所のスーパーにでも行くような感じでふらりと近場のボルダリングジムへ行ってみました。
今回行ったジムは幼児からOKのところでしたが、ジムによっては小学生以上から…というところもあるようなので、事前に何歳からジムを使用できるか聞いてみるといいでしょう。
幼児OKのところは、写真のような小さい子向けの壁(ウォール)もありますので、オススメです。これなら下のお子さんがいても一緒にボルダリングできます!
それでは今回行ったボルダリングジムの料金です。
登録料 1,000円
1日使用料 1,500円
レンタルシューズ 300円
———————————
合計 2,800円
登録料 1,000円
1日使用料 1,000円
レンタルシューズ 300円
———————————
合計 2,300円
これらを払って、シューズを履いたらボルダリング開始です。
ジムによって登録料金や1日使用料は500円~1000円ほど差がありますので、行ってみる前にHPなどで確認すると安心だと思います。
行く際の最低限注意するところとしては…
- 爪を短くしましょう
- 靴下を履きましょう
- 飲み物を持っていきましょう
⇒館内で買ってもOK
くらいです。
あとは、動きやすい格好であればどんな格好でも大丈夫です。
実際来ている人の格好も、スポーツウェアの人やジーパンとTシャツの人、ハーフパンツの小学生などなどいろいろでした。
ジムの人に聞いてみると、初心者は足を擦ったりするので、長ズボンのほうがケガをしにくいとのことでした。
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登ってみよう! 体幹も鍛えられる全身運動ボルダリング
最初に1番簡単なスラブと呼ばれる、ゆるい傾斜の壁(ウォール)からチャレンジします。
スラブは80度の傾斜がついた壁で、掴んで登るための「ホールド」と呼ばれる突起物も少なく簡単です。
今回伺ったジムのルールは
- 1壁 一人まで登ってOK
- 登っている人がいる時はマットの外で待つ
- 壁から落ちたら、再チャレンジはせずマットの外に出て次の人と交代
- スタートは「S」と書かれたホールドを持って両足をマットから離したらスタート
- 「G」と書かれたゴールのホールドは、両手で3秒も持てればゴール!
- 級は8級から1級、初段まであり、初心者は8級から始める
- 8級から6級を登る時の足はどのホールドを使ってもOK(それ以上は手足限定)
写真の壁を見てみると、ホールドも大きいし、なんだかすぐにできそうですよね。
実際私の片手の握力は15と、もはや何も掴めないのじゃないかってくらい大人としては最弱なのですが、そんな私でも登れました。
でも、ボルダリングで大事なのは登ることではなく、その前にやるべきとても重要なことがあるのです。
ボルダリングの真骨頂。
「オブザベーション」
これが、思考力と集中力をアップするのに最高な要素でした。
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オブザベーションで集中力と思考力アップ!
ボルダリングは、トライをする前にまずはマットの外で壁を見つめ、自分の登る「ホールド」を目で追って確認します。
写真の中に「5S」や「1S」と書いてある色とりどりのシールが見えますでしょうか。
「5S」は「5」の同じ色のシールがついている、ホールドのスタート地点となります。
ここから同色の「5」番シールが貼ってあるホールドを掴みながら「5G」と書いてあるゴールのホールドを目指します。
これがルートです。
このルートを確認し、どう登るのか考えることをオブザベーションといいます。
オブザベーション後、実際に登ってみるのですが、級が上になってくると1回では登れないルートが出てきます。
ゴールができないと、ウォールから降り、途中で終わったルートを見つめ、どうやったら登れるかを再度考え、またオブザベーションする。
これを繰り替えしているうちに、自然に集中力が増していきます。
また、壁を見ながら想像で「手の使い方」「足の使い方」を試行錯誤するので、思考力も磨かれます。
実際に登るウォールを見ながら、何度も登り方を想像する…というような自分の行動を予測する訓練は、日ごろあまり意識してやらないことなので、最初は娘もとまどっていました。それでも慣れてくると、ブツブツいいながら壁の前で何度も考えるように!
また、スタートしたばかりの時は人が壁を登っていると、ただ壁の順番待ちしていたのですが、次第に人の登り方にも注目し、「どうやったら登れるか」ということだけに集中していたようです。
集中し、思考して達成する!だから気持ちいい!勉強する時に一番感じて欲しいこと
だんだん登れないルートが出てくると、今度は家族で
と議論をしたりして、様々な考えをマットの外で話し合ったりします。
話し合うことで、さらにいろいろなルートを考え、そして考えがまとまったらトライをする。
繰り返すうちに、スルッと登れるようになり達成感を味わいます。
この達成感が成功体験となり、
集中する→思考する→完登する→達成感→気持ちいい!(成功体験)
と勉強をするときに、一番到達してほしい「わかった!」=「達成感」を体感することができます。
またオブザベーションをしながらPDCA(「Plan=計画」「Do=実行」「Check=評価」「Action=改善」の意味)を行うので、これも中学受験の勉強をする上で吸収したい思考癖の一つです。本当にオブザベーションの素晴らしさを感じます。
実際ボルダリングの次の日、勉強するワークを机の上に並べているので何をしているのかと思ったら「やる順番を考えていた」のだそうです。
「この教科は苦手だからやり終わるのが遅いと思うの、だから最初にやってー」と一人言を言いながら順番を決め、勉強に取り掛かっていました。
成功体験を実感させるのは、日常の中ではなかなか難しいですよね。
せっかく子どもが「集中→思考→トライ→成功!」とステップを踏んでいても、親が別のことをしていたり、忙しかったりすると「成功の瞬間」を見逃してしまい「がんばったね!」の声かけをしそびれてしまう…。
でもボルダリングに家族で行けば、そんな心配はありません。
だって、目の前にはウォールしかないのですから。
シンプルに「がんばったね!」「よく考えたね」を言いやすく、家族で成功体験を共有できる最高の遊びです。
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中学受験のための勉強方法 たまには切り口を変えてみる
中学受験の勉強に付き添っていると、「勉強に集中してほしい」「切り替える力を養って欲しい」「思考力をもっと深くして、一つの問題をじっくり考えて欲しい」などなど親の希望は尽きるところがありません。
一生懸命横について、「考えてごらん」「よくがんばって考えたね」などと声かけをしますが、なかなか子どもには響かず、じれったい日々です。
そんな日は、思い切って勉強を放り投げ、ボルダリングに行ってみることをオススメします。
ボルダリング中に、短いスパンでPDCAを繰り返し、成功体験を重ねていくうち、きっと勉強の考え方も変わるはずです。
いつもは使わない筋肉を使うので、体のアチコチが痛いですが、不思議と充実感で溢れています。親の私たちも含めて、たまには息抜きしましょう!
他にもこんな親子遊びも!
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